テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第37章 アンスリウム

Sho side

「翔くん~ちょっと遅くなったけど,誕生日おめでとう!はい,プレゼント♪」

レギュラー番組の収録後
楽屋で帰り支度をしていると
斗真が訪ねてきた

潤「なんだよ,わざわざ来たの」

「当然っ…愛する翔くんの誕生日だからねっ」

潤「は?」

ニコニコして俺に肩を組んでくる斗真に
潤は怪訝な表情を向けた

いや,バレるって…

潤に視線を送ると
慌ててそっぽを向いた

楽屋にはまだメンバーが残っていて

俺たちが付き合ってることは打ち明けてないから

ここで潤が怒るのはおかしい…

知ってるのは斗真だけ

それをわかってて
斗真は俺にわざと近づいて来てる…んだと思う

翔「わざわざありがとな」

潤の様子を確認してから
斗真にお礼を言うと

たまたま同じ局に居たからね♪と明るく言ってくれた

雅「何あげたの?翔ちゃん開けてよ」

大きな袋を持っている俺に
皆注目して,開けるのを待っていた

「だめだめっ!!帰ってからゆっくり開けて!」

斗真はそれを慌てて阻止して

「見られないように開けてね♪」

念を押したその言葉は
たぶん,潤に…という意味で

その言葉に潤もピクッと顔をあげた

翔「あぁ,わかった…ありがとう」

黒のふわふわした袋に
小さな鈴がついた金色のリボンで封がしてあった

何だろ…

全く想像出来ないまま
マネージャーの迎えが来て
皆それぞれに帰っていった

〔家に帰ってから,車で行くね〕

潤からそんなメールが来たから
家に帰って慌ててプレゼントを開けた

翔「…ぅわ…マジか…」

プレゼントと共に斗真からのカードもあった

〔ペットに着せて,好きにシてニャン♡〕

良い親友を持ったな…潤…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ