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にじいろ。

第5章 傷痕と嫉妬の狭間で。

〜 和也Side 〜



和也「…なん…で?」

雅紀「ん…?」

和也「なんで、そのっ…俺だけ?」


『なんで俺だけイカせたの?
一緒にイキたかったのに、』
その意味を含ませた疑問符だったのに
まーくんは俺の髪を撫でながらクスッと笑った


雅紀「『かずが欲しい』って言ったでしょ?」


だからそれは。
『一つになりたい』
ってことじゃないの?


雅紀「もらったもん、かずのこと」

和也「…え?」

雅紀「だって…ああしてる間は
俺のことしか考えてなかったでしょ?
かずのココ、
俺だけで一杯にさせたら
俺だけのかずだって感じられるじゃん?」

と言って俺の胸を指した


雅紀「それに、」

和也「それに?」


雅紀「『ちゃんと見てて』って言ったのも…
俺に…その…されてる姿を見たら
かず自身が俺に愛されてるって実感できるんじゃないかなって思って」

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