テキストサイズ

にじいろ。

第5章 傷痕と嫉妬の狭間で。

和也「俺だって同じなんだよ?」

まーくんが目をぱちくりさせる


和也「まーくんを愛したい。
俺に『愛されてる』って
実感して…?」



答えを待たずに身体を反転させて
まーくんを組み伏せた


俺だって一応、男の子だかんね?


見動きが取れずに
焦燥の表情を隠しきれないまーくん


雅紀「え?あ、ちょっ…!やめっ…!」




かーわーいーいーーー♡




和也「力、抜いて」

俺の真剣な眼差しに
観念した様子のまーくんは
素直に体の力を抜く



怖いかな?

初めてだもんね?



大丈夫
まーくんが俺を優しく愛してくれたように
俺もまーくんを優しく愛すから





和也「攻守交代だね♡」





押さえつけた腕をそっと離し
左手でまーくんの髪を掻き上げて
触れるだけの
柔らかなキスを一つ、まーくんの唇に落とす





『シてあげたい』
って気持ちって
こんななんだね

優しくてあったかくて
幸せな気持ち。


初めての気持ち。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ