テキストサイズ

にじいろ。

第6章 俺達の夏。

和也「海の青と空の青ってさ
同じ『青』なのに、違う『青』なんだよね

似ているようで、違うもの。
決して交わることはないんだ…」


口をついて出たその言葉に。


雅紀「俺達みたい?」

まーくんが俺の顔を覗き込む。


『うん』って言ってしまったら
認めちゃうような気がして
言えなかった


雅紀「違うよ、かず」

和也「え?」



雅紀「違うから。」


それだけ言って、
俺にそっとキスをした


あたりは薄暗くなってきて
そろそろ帰らなきゃね、って言ってたのに

まーくんは着てたシャツを砂浜に敷いて
その上に俺をゆっくり押し倒した


和也「こんなとこでダメだって!」

雅紀「いいの」

和也「人が来たらどーすんのさ!」

雅紀「知らない♪」



知らない、って、おいっ!

まーくんどーしちゃったの?
俺が
『決して交わることはない』
なんて言ったから?



俺の上に覆い被さって
そっと唇を重ねたかと思うと


雅紀「思い出作りしよ?」




甘く耳元で囁かれて
耳がカーッと熱くなった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ