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にじいろ。

第8章 もうひとつの『初めて』。

リビングでは
かずが歌を口ずさみながらギターを弾いていて
俺は隣りでそれを聞いてる

翔ちゃんと潤はダイニングで昔話をしていて
大ちゃんはそれを頷きながら聞いてる
時々俺に話を振ってくるから
そっちにも聞き耳を立てながら。



♪舗道に並んだ不揃いな二つの影
 寄り添う様に伸びて行く
 慌ただしい時間(とき)の中 流されない様に
 僕ら手を繋いだ...

 人ゴミが流れて 急ぐ人の中で
 悲しくなって……君の名前…呼…んだ………



雅紀「…かず?」



和也「……」



雅紀「どしたの」

寄り添って
頭ごとふわっと抱きしめた


また不安になっちゃったのかな、
大丈夫。
ずっと一緒にいるよ?



和也「…ん。だいじょぶ。」



♪…通り過ぎた風の匂い
 新しい季節へ ほら色が変わってく

 君の声で その笑顔で その全てで
 目を開いて僕は歩ける
 どんな過去も どんな明日も 分かち合おう
 だから僕は君のもとに…♪

 〜♪〜♪

♪人を強く 愛する事 気づいたから
 目に見える全ては輝き出す
 その笑顔を その全てを 守って行く
 そしていつも君とともに

 君の声が その笑顔が その全てが
 僕をいつも僕に返してくれる
 どんな過去も どんな明日も 感じ合おう
 そして僕は君のもとに
 そしていつも君とともに…♪

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