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にじいろ。

第8章 もうひとつの『初めて』。

ハァ…ハァ…

あれ?
まーくんがピクリともしない。


和也「まーくん?大丈夫?」

雅紀「…大丈夫……ッッ!……痛ってぇ…」


ですよね。

和也「…ごめんね?」

雅紀「かず…激しすぎ…(笑)」

和也「だって…まーくんが可愛くて、つい♡」



ギュッと手を握ると
ギュッと握り返してくれる

その手が次第に力を失くしていく


寝ちゃったか

俺はそっと手を離して
お湯で濡らしたタオルで
まーくんの身体を清めた



ふと
まーくんの左肩の痣に目が止まった

生まれつきある、この痣…
指でそっと撫でる


なんだろう、この気持ちは

昔からそうだった
見るたびに胸が痛むんだ


まるで自分のせいのような気がして
いたたまれなくなる



清めた身体に服を着せてやり
俺はベッドに潜り込んだ

目を閉じると
溶けるように
深い眠りに墜ちて行った

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