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にじいろ。

第11章 天使と悪魔の Gimmick Game。

凄いな…




Stormのステージは
圧倒的な存在感と魅力で溢れていて
会場の誰もがそれに飲み込まれて行った


kazは
何処か儚げで
細めた瞳は
ずっとずっと遠くを見ているような…



惚れたとかそんなんじゃない
この人は何を背負ってるんだろう?
なんでそんな眼をするんだろう?

指先の動き一つ
視線の向かう先一つに
『哀』を感じるんだ





二曲目が終わったあと
会場の照明が全て消えて
一瞬、会場がザワついた

まるで暗闇に落とされたようで…


ステージの両サイドからスモークが吹き出すと
聞き覚えのあるミキシングミュージックが流れた


潤「あん時の曲?」

雅紀「多分」


斜め上から紅い照明がパーンとステージを照らすと
kazの姿を捕らえて
妖艶な空間を作り出した




♪どうしてだろう あなたの指が
 ワタシだけには 汚く見えてるの。

 だからお願い そのキタナい指で
 私のカラダそんなに なでないで。














あれ…?

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