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秘密中毒

第9章 お礼



それから10日後の木曜日。



―――俺の遊び相手になれよ


耳元で彼が言った。


「や、ちょっと、なに言って…んっっ」

山田くんはあたしの返事なんか待ってなくて。

耳から首筋に下りてくる唇の感触に、

あたしは息をのんでしまう。


何も考えられなくなりそうな予感の中で

あたしはどうしてこうなったのかを思い出そうとしていた。


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