涙色*遠恋
第1章 『奇跡的な出逢い』
……涼は……
運転してる姿もカッコ良かった……
……なんか横顔も……
イケメンなんてズルい……
「……ん、結奈……
どうかした?……」
「……え、と……助手席、
座っちゃっていいのかしら?……」
「……ああ……大丈夫だよ。
俺、彼女なんて居ないし♪」
「……えええーーー!?……」
「……なんだよ……
どうかした?……」
「涼が彼女居ないとかマジで、
絶対考えられない!
そんなイケメンなのに、
絶対嘘よ!」
「……あら?……俺、
イケメンなんだ?嬉しいな~♪」
……イヤイヤ……
何処をどう見てもイケメンでしょ!
「……マジで!……
俺彼女居ないから安心して?」
「……わ、私はただ……
一般論を言っただけよ!」
「……ふふ……まあいいや。
着いたよ~♪」
涼と話してるうちに、
涼の目的地に着いた。
……涼が……
車のドアを開けてくれた。
「……涼……有難う。
ここなの?」
「……ああ♪……」
涼のテイストリーは暗い路地裏みたいな、
地下に入って行った。
中に入るとそんなに広く無い店に、
ダーツが置いてある店だった。
……ダーツバー?……
なのかしら?……
……ってかなんか私……
めっちゃ注目浴びてるんですけど?……
「……涼遅い!……」
「……涼!……
何してたんだよ~!」
するとあっという間に涼の周りには、
今風のギャルやら、
イケメンなお兄さん達が、
ウヨウヨと集まって来た。
……驚いた!……
やっぱ類は友を呼ぶのね~
涼の友達も皆イケメンなのね!
……涼もやっぱり……
人気者だし!
てか私完全に浮いてる
じゃないの~?……
すると案の定若いギャルが涼に、
「……涼~?……
このおばさん誰?」
……おば!……
まあこの子達からしたら、
おばさんかしらね。焦……
すると涼が……
「……この人は俺の恋人……」
なんてとんでも無い事を、
涼が言うもんだから!
ギャル達の視線が痛い!痛い!
「……違う!……
違う!違います!」
と、慌てて訂正した。焦……
……やっぱり涼は……
モテるのね……
「……あー!……
なんで結奈もうバラすんだよ~」
「……だって視線があ!……」
「……ちえっ!……
つまんねーの!」
……あのね!……
そう言う問題じゃ~
うう、早く帰りたい~