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涙色*遠恋

第5章 『愛しい人』



……俺は……
結奈からサインペンを借りて、
アルバムの中表紙に今の俺の、
結奈に対するメッセージを、
書いたんだ……






……こうしたらいつも……
結奈と一緒に居られる気がして……



……結奈も……
淋しく無いかなって思って……


……だけど結奈は……
俺のメッセージを読んで、
とうとう泣き出してしまった……








『……結奈……
ねえ泣かないで……』






『……涼だって……
嬉しくて私……』






『……結奈にそんなに……』
泣かれたら俺マジで、
帰れ無くなっちゃうよ……
俺そろそろ帰ら無いと……』

『……涼ごめんね……
もう大丈夫よ……』

『……結奈……
俺帰っても大丈夫?……』

『……ええ……
ごめんなさい。大丈夫よ……
涼私も涼のアルバムにメッセージ、
書いてもいい?……』

『……勿論♪……
嬉しいよ、結奈♪』


暫くしたら結奈も俺に、
メッセージを書いてたアルバムを、
渡してくれた……




……俺は結奈を……
キツく抱き締めると最後に、
激しいキスをした……



『……結奈有り難う……嬉しいよ……』

『……涼……
またすぐ逢えるわよね……』

『……勿論だよ……
またすぐ俺が結奈に逢いに、
来るから……』

『……きっとよ、涼……』







『……離れて居ても……
いつも結奈の事想ってるから……』






『……涼私もよ……』






『……結奈愛してるよ……』






『……涼愛してるわ……』






『……じゃあ結奈……
俺行くな?……』






『……ええ……』






……私は……
玄関まで涼を見送った……



……涼はもう一度……
私を抱き締めると私の元から、
見えなくなった……

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