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涙色*遠恋

第5章 『愛しい人』



……結奈Side……


……涼が帰ってから私は……
突然淋しさに襲われた……

……さっき涼と……
作ったばかりのアルバムを、
見てたら涙が後から後から、
溢れて来た……






……そんな時……
私のスマホが鳴った。
勿論涼からだった……
私は慌てて涙声を隠したけど、
涼には全てお見通しだった……



『……結奈大丈夫か?……』

『……涼大丈夫よ……
有り難う……』






『……結奈……
俺には嘘つくなよ……』






『……ッツ……』






『……ほんとに大丈夫よ……』

『……ほんとか?……
運転中だからまた着いたら、
電話するな……』

『……涼有り難う……
気を付けてね……』

『……ああ、後でな結奈……』


……ああ……
涼はこんなにも私を、
愛してくれてる……

……もう私も……
泣いてばかりは居られない。
明日から私も仕事が始まる。


……いい加減……
気持ちを切り替えなくちゃ。
しっかりしよう……


……私はようやく……
気持ちの整理が出来た……

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