涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
「……もうお前らー!……
ダーツでもやってろよー!
俺はこれから結奈としっぽり、
するんだからあ~!邪魔すんな!」
「……もう涼ったら!……
結奈結奈って名前呼んで!
マジで誰よ?このおばさん!」
……あちゃー!……
なんかとってもマズい雰囲気!
私はヤバいと思ってその子達に、
「ほんとに勘違いしないで?
私は雑誌編集者で今日は、
涼くんの取材に東京から来ただけよ!
明日には帰るわよ!」
と、言って居た。
「……あああ~!……
結奈バラすなよ~!」
「……だってえ……視線があ~」
「ちょっとあんた、
マジでしょうね!?」
……はあ……
挙句の果てにはおばさん、
呼ばわりか!……
これには私もムカついて、
涼の所に行くと、
「……涼くん!……
強いお酒飲ませて!」
と、言った。
……もう……
こうなったら焼け呑みよ!
「……オッ!……
結奈いいねえ!
マイボトル開けるか♪」
「……ええ♪……でも涼くんの、
いいの?」
「……いいのいいの♪……」
私と涼は飲む事にした。笑
「……てか結奈……
お腹空いて無い?」
「……そうね、空いたかも……」
「……OK!……
マスターメニューよろしく!」
「……オー!……涼!
今夜は遅いご出勤だな。笑」
「……まあね♪……」
「……お?……
涼、そちらの綺麗な方は?」
「……へへ♪……
俺の恋人だよ……」
……もうっ!また!……
「……結奈は……
俺の恋人候補……」
「……え?……」
……涼は……
いちいちドキッとする事を言う……
多分今私の顔は真っ赤だ……
「……結奈……何食べる?
マスター!今日のオススメは?」
「暑さ吹っ飛ぶサラダスパ♪」
「……オッ!……
マスターそれいいね!
俺それにする♪
はい、結奈メニュー♪」
「……あ、涼……
あたしもそれがいいわ♪」
「……マジで?……
結奈いいの?
メニュー見なくて?」
「……ええ……
今日暑いしサッパリ系が、
食べたかったから。
サラダスパ美味しそうだから、
食べてみたいわ♪」
「……じゃあ……
マスター!オススメ2つね♪
後マイボトル持って来て♪」
「……はいよ♪……」