涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
食事も食べ終わっていよいよ、
結奈と別れる時間がやって来た……
『……涼……
ご馳走様。とっても美味しかったわ♪』
結奈が片付けようとしたから、
『……ああ結奈……
いいよ、そろそろ支度しなよ。
もう時間無いから……』
『……でも……』
『……マジで……
結奈もう時間無いよ?……』
『……そうね……有り難う。
涼、ご馳走様でした♪』
……だけど俺は……
時間無いのに結奈を抱き締めて居た……
『……涼……』
……すると……
結奈の綺麗な瞳から涙が、
溢れて居た……
『……結奈泣かないで……』
『……あ、涼……
ごめんなさい、嫌だわ。
私ったら泣くなんて……』
『……結奈……
絶対近いうちにまた俺が、
結奈に逢いに東京に行くから、
結奈は心配しないで俺を待ってて……』
『……涼、大丈夫よ……
ほんとにごめんなさい。
待ってるわ、私……』
……俺は結奈に激しいKissをした……
……やがて唇を離した……
……結奈と今度は……
いつKiss出来るかな……
『……結奈ごめん……
引き止めて……』
『……涼……』
『……結奈……行こう。
送って行くよ……』
『……ええ。有り難う、涼……
近いうちにまた……』
『……結奈、行こうか?……』
『……ええ……』
こうして私はまた再び、
涼の車に乗った。
……涼に……
駅まで送って貰ってとうとう、
涼とはお別れ……
『……結奈……
悲しそうな顔するな。
またすぐ逢える……』
『……ええそうね涼……』
……またすぐ逢える……
……解って居ても……
私は悲しかった……
だけどこれ以上涼に、
悲しい顔は見せちゃいけない、
気がして……
……それから私は……
駅に着くまで技と明るく、
振る舞った……