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片思い

第1章 小学生

小学生のころ、好きな男の子がいた。

朝、学校に行く。真っ先にその男の子を探す。

いた。心の中でニンマリしちゃう。話したいけど勇気がない。
みんなと一緒だったら話せるのに・・・。一人で声をかける勇気がない。


彼はなんでもこなせるスーパーマンのような男の子だった。


スポーツ万能、おまけに勉強もできた。性格も悪くない。人気者だった。


ただの同級生のふりをして、いつも想っていた。


小学5年の時、勇気を出して初めて親友にこの気持ちを打ち明けた。彼女は

「バレバレだよ」

と笑っていた。


彼女は私の好きな男の子の友達のことが好きなのだと言う。


お互いにライバルじゃなくって良かったと笑いあった。


私はホッとした。みんなが人気者の彼を好きなんだと思ってたから・・・

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