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素晴らしき世界

第34章 相棒は俺だっ!

「おつかれーっす!」

今日はアルバムの打ち合わせで、
会議室には既にメンバーが集合している。

俺は仕事があったので遅れて参加。

智翔雅潤「お疲れ~」

入ってきた俺を見つめた後、
手に持っていた書類に視線を下ろす。


おっ、みんないつになく真剣じゃん……


俺も慌てて椅子に座ると、
置いてある書類を手に取って読み始める。


ユニット……曲?


潤「じゃあ……始めるね」

俺たちは説明を始める潤を見つめる。

潤「今回は新しい挑戦として、
  ユニット曲を作ろうと思ってる」

翔「それってガッツリ?」


翔くんと同じ疑問を俺も持った。

アラフェスではソロ曲にバックで参加したり、
1人がメインでコーラスに2人がつくことはあった。


潤「うん。ソロや全員で歌うのとは違う
  雰囲気が出ていいと思うんだ。
  きっとファンの皆も喜んでくれる」

雅「そうだね。俺たちも楽しめそうだし」

その言葉に同意する様に俺たちは頷いた。

智「じゃあ、ユニット……どうする?」

大野さんの言葉で、
あんなに和んでいた空気は一気に張り詰める。


えっ?何で……俺をみてるの?


智「やっぱり大宮SK復活じゃない?」

潤「いや、ここは俺とニノだろ?
  昔……2人で歌ったし」

雅「待って、俺はジュニア時代に
  ニノとユニットで歌ってるし」

翔「俺はニノと二井SK組んで……」

智雅潤「歌ってねーし!」

翔「だから新鮮味があっていいんだよ!」


俺は茅の外で……

誰と歌うかで言い争いが始まった。


「あのさ……」

俺の声に目付きを変えないままで見るから
ちょっとビビって震えた。

「俺は…誰とでも…いいよ?」

智翔雅潤「ダメっ!」

潤「こうなったら勝負だ!」


しょ……勝負?


潤「ニノをイかせた人がユニット組む。
  どう?いいアイデアじゃない?」

潤くんがニヤリと笑いながら俺を見る。

残りの3人も
同じような顔でこっちを見た。

「やっ、嫌だっ!待ってぇ~!」


【end】

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