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素晴らしき世界

第35章 飯より嵐

「ニノと相葉くんはこれお願いね」

雅和「「はーい」」

ニノにはボールに入ったもやし、
相葉くんにはゴマの入ったすり鉢を渡す。

「大野さんと翔さんはこれお願い」

ボールに入った角切りの鶏肉を渡す。

智翔「「りょうかーい」」

「味付けは……大野さんで」

翔「俺は?」

「ない」

智「俺を選ぶのさえ躊躇したんだから
  翔ちゃんはあり得ないよ」

ガックリと翔さんが肩を落とすと、
エプロンの肩紐がズレ落ちた。

雅「ぷっ、なで肩」

和「こら、笑うと擦ったゴマが飛ぶだろ!」

雅「いってーな!」

後ろから聞こえる小競り合い。

智「まぁまぁ、仕方ないよ……」

ポンポンとなで過ぎた肩を叩き、
ズレ落ちた肩紐を直す大野さん。


ご飯……いつできるんだ?


俺だけでもちゃんとしなきゃと、
パスタを茹でながらフライパンで
ソースを作っていく。

翔「うわっ、やべっ!」

智「気持ち悪ぃぃぃ」

隣を見るとなぜが2人で
ボールに入った鶏肉を揉み込んでいる。

子どもの様にはしゃいでるけど、
調理してくれているなら問題ない。

いつの間にか後ろにいる2人も
大人しくなったし……


「ん…っ」

えっ?

何か……声が聞こえた?


翔「松本さーん、あいつらサボってまーす」

ニヤニヤしながら指差す先にはニノと相葉くん。

雅「さっ、サボってないよ!」

和「うん、サボって……ない」

いつもより威勢はよくないけど、
まだサボっているとは断定できない。

「ほら、みんな手を止めないでやるよ?」

智翔雅和「はーい」

それぞれが手を動かすのを確認して、
俺も調理を再開した。

和「んっ…あっ!」

今度は……確実に聞こえたぞ!

振り返ると、
口を手で抑えて快感に耐えるニノと
股間に顔を埋めている相葉さん。

智「やぁ…っ」

今度は横から聞こえたぞ。

横を見ると、
調理台に手をつき快感に耐える大野さんと
膝立ちして大野さんのモノを舐める翔さん。

俺と目があるとニヤリと笑った。


今日は嵐結成日。

みんな繋がるなら……いっか。


俺はIHのボタンを押して火を止めた。

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