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私達は株主総会の始終を社長や役員に説明した。

シンザングループにとって、悪くない話であり、余計な手間が省けたのだから、役員達も黙ってきいていた。

社長はコウスケさんと変わらない位の年齢に見えた。

容姿からは、少しキザではあるが理知的であり、痩せているため、迫力には欠けているように感じた。

社長は言った。

「よくやってくれました。今後は契約や業務の統合に関して働いてもらわないといけません。ご苦労ですが、よろしくお願いします」

この社長の話を信じれば、吸収合併は成功とだった。

私とコウスケさんはホッとして顔を見合わせた。