オムツン
第32章 三十二枚目
……
…………う……………うう…………
……どうしたんだっけ…?
目が覚めた。
「…う、いて」
なんだか頭が痛い…意識がだんだんはっきりしてくる…
そう言えば、バーで眠くなって…
「え?あ、あれ?…なんだこれ?」
私は椅子に座っていた。
両手首がひじ掛けに金具で固定されていた。
私は裸だった。
見回すと、広い部屋の中央だった。
目の前には大きなモニター。
ーどこだ?ここ…
覚えがなかった。
立ち上がろうとしたが、両足も椅子の足に固定されていた。
何が何だかさっぱりわからないが、自分が何かしらのヤバい状態になっていること、だけは理解できてきた。