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箱……録

第1章 出会う二人

「え?瀬川先輩って!!私の地元に昔し住んでいたんですか?!」



私…瀬川百花(セガワモモカ)は

今年大学三年になる…





今日は、大学のテニスサークルの打ち上げで気持ちよくお酒を飲んでいた…



「え〜?奇遇ですね?」



「懐かしいなぁ〜でも、ほんの少しだけだよ?

小学校に上がる前に引っ越したから…」




私は、幼少時代を過ごした霧に霞む懐かしい土地を思い浮かべながら…梅酒をロックで飲む




「瀬川先輩〜何で引っ越しちゃったんですか〜?!」




後輩の後藤 サクラ(ゴトウサクラ)は、私になぜ引っ越したのか訪ねる――――――が…




何故…引っ越ししたのか…



記憶がないのだ…






「――――…家庭の事情だったんじゃない?


私の家…父子家庭でさ…


父の仕事の都合とかで結構引っ越ししたから…」





父子家庭と聞いて…


一瞬――――…私の近くのテーブル周りが静まり返る…




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