アスタリスク【ARS.O】
第12章 未来を創造せよ【智】
「おはよ。」
数日後の番組の収録日、俺は楽屋のドアを開けた。
翔ちゃんが俺に手招きをして、隣の席に座らせた。
「これ、アキさんに。」
一枚のメモを渡した。
「インターン先の学習塾。話はつけてあるから、本人から連絡させて。」
メモには学習塾の名前と住所と電話番号が書いてあった。
「翔ちゃん、ありがと…。」
俺は翔ちゃんに抱きついた。
「ちょ、ちょっと、智くん…!」
翔ちゃんはしばらくバタバタ暴れたが、そのうちおとなしくなった。
「ア、アキさんのためじゃないからね! 俺、ああいう悲劇のヒロインぶって将来を切り開かないような女が大嫌いなんだよ!」
俺、わかってるよ。
翔ちゃんが今までどれほど頑張って来たのか。
家族の反対押しきって努力してきたことすべてを。
だから、翔ちゃんはアキのことに腹も立つし、実は心配もしてくれたこと。
俺は、翔ちゃんにキスをした。
さくらんぼの唇にチュッって。
翔ちゃん、耳まで赤くして絶句してた。
数日後の番組の収録日、俺は楽屋のドアを開けた。
翔ちゃんが俺に手招きをして、隣の席に座らせた。
「これ、アキさんに。」
一枚のメモを渡した。
「インターン先の学習塾。話はつけてあるから、本人から連絡させて。」
メモには学習塾の名前と住所と電話番号が書いてあった。
「翔ちゃん、ありがと…。」
俺は翔ちゃんに抱きついた。
「ちょ、ちょっと、智くん…!」
翔ちゃんはしばらくバタバタ暴れたが、そのうちおとなしくなった。
「ア、アキさんのためじゃないからね! 俺、ああいう悲劇のヒロインぶって将来を切り開かないような女が大嫌いなんだよ!」
俺、わかってるよ。
翔ちゃんが今までどれほど頑張って来たのか。
家族の反対押しきって努力してきたことすべてを。
だから、翔ちゃんはアキのことに腹も立つし、実は心配もしてくれたこと。
俺は、翔ちゃんにキスをした。
さくらんぼの唇にチュッって。
翔ちゃん、耳まで赤くして絶句してた。