テキストサイズ

アスタリスク【ARS.O】

第12章 未来を創造せよ【智】

2週間ほどして、アキから電話がかかってきた。

「学習塾はどうだ?」

俺が聞くと、アキは早口で話し出した。

アキは学習塾に通ったことがなく、初めはガリ勉の集まりだとか、金儲けの商売だとか思っていたけど。

受験のためとはいえ、生徒は真面目に学習に取り組んでいて。

学ぼうという姿勢が素直に感じられると喜んでいた。

インターン先の塾は、『生活に困った子に勉強を教えたい』というアキの思いとは方向性は違ったけど、アキに大きな刺激を与えた。

学校以外でも、教育の場がある。

教員免許がなくても、教育の道を歩くことができる。

その喜びを俺に語ってくれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ