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アスタリスク【ARS.O】

第13章 ギター寺子屋【翔】

「ここか…。」

俺は公民館のドアを開け、靴を下駄箱にしまった。

廊下を歩くと、奥からにぎやかな声がする。

短い廊下の突き当たりのドアを開けると、そこには10人くらいの中学生がわいわいと騒ぎながら長机に向かっていた。

「お邪魔します。」

俺が声をかけると、中学生と一緒に長机に向かっていた金髪の中年男性が顔を上げた。

「櫻井さん、よく来てくれました!私はこの寺子屋の塾長のヨシオです!」

ヨシオ先生は、立ち上がり俺のもとに歩み寄ると握手を求めてきた。

中学生たちが振り返りこちらを見る。

「えっ、櫻井くん?」

「嵐の翔くん!」

「本物?本物?」

中学生が一斉に騒ぎ出した。

中学生にまぎれていたロングストレートヘアの女性も顔を上げた。

「櫻井さん…、何でここに?」

「アキさん、久しぶり。」

俺は貴公子の笑顔で応えた。

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