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アスタリスク【ARS.O】

第3章 駆け抜ける毎日

「おはよ。」

俺が局の楽屋に入ると、潤が顔を上げた。

「おはよう、リーダー。キャップ変えたの?」

俺がかぶっているキャップがいつもと違うのを、目ざとく見つけてきた。

「んー、いつものは無くしちまった。」

「また寝ぼけて置き忘れて来たんですか?」

ニノがゲーム機から顔を上げずに言った。

「まぁ、そんなとこだな。」

俺が椅子に座ると、翔ちゃんがコーヒーを入れてくれた。

いつも通りのブラックコーヒー。

コーヒーからは白い湯気が立ち上っている。

『ミルク切らしてるんだ』

アキの声がよみがえった。

「翔ちゃん、今日は砂糖とミルク入れてくんない?」

そう言うと、翔ちゃんはちょっと驚いた顔をした。

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