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☆ラリマーの扉☆

第30章 最低カレシ

ある日ある日、学校の帰り道で
ユウト君がこんなことを聞いてきました

「ねえ、トモコ」
「なに?」
ユウト君は最愛の彼氏。
「将来さ…ボクと結婚しない?」
「え…///」

最愛の彼にそんなことを言われるなんて
思いもしなかった。

うれしさより、照れちゃう。

「返事はゆっくりで…いいよ?」
ニコリとほほえむキミ。

「……する!」
思いきって言った。

「そうか、しような。でも…その前に」

その前に?何かあるのだろうか

彼はサイコロを出し、トモコに握らせた。

「結婚しようと思ってたけど、するかしないかは、このサイコロで決める」

ドキドキムードぶち壊し。
空気嫁!→くうきよめ!

「は、はぁ…?」
ガラガラガラ…
幸せの音がガラガラ、ぼろり、ぼろりと。
崩れ落ちていった。

「1から5は結婚しない、6は結婚する」

ひとつ…ひとつだけ…
なんでなの…

「なにそれ…」

「面白い設定でしょ?」
あははと笑う彼
もうこれは、彼氏じゃない
結婚する相手でもないや……

ただのオトモダチじゃない

「どこがよ…」
「ザンシンだよねー」

「好きな子に向かって言うことなの、それ!?」

怒っちゃった。
「あ……も、もういいよ…ごめん
サイコロ返して?」

怒ると目を見開く彼
私はサイコロを返した。

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