
プリンス×プリンセス
第23章 ミッションクリア
この時間なら、ディオは食堂にいるはず。
一応、念のためにノックをして様子を探る。
…返答も、物音もしない。
扉を開き、中を覗いて、誰もいないことを確認すると、ディオの部屋に入った。
何か緊張する。
部屋の主がいないうちに忍び込むなんてな。
それこそディオに知られたら、
「王子らしく振る舞え」
とか言うんだろうか?
苦笑いを浮かべると、机に向かう。
一輪挿しは、俺が持ってきた時と同じ場所に、同じように置かれていた。
ただ…活けられた花が、くたりと項垂れていて…
「こりゃ無いな」
思わず笑ってしまう。
花びらが散ってないだけで、どう見ても『枯れてる』だろ。
一輪挿しの水を替え、持ってきた花と入れ替える。
うん、この方がよっぽどいい。
先程と同じように、ディオの机に一輪挿しを置く。
すると、この部屋での情事が頭の中で思い出されて…慌てて頭を振って追いやった。
忘れろ、忘れるんだ!
一つ息をつくと、急いでディオの部屋を出た。
一応、念のためにノックをして様子を探る。
…返答も、物音もしない。
扉を開き、中を覗いて、誰もいないことを確認すると、ディオの部屋に入った。
何か緊張する。
部屋の主がいないうちに忍び込むなんてな。
それこそディオに知られたら、
「王子らしく振る舞え」
とか言うんだろうか?
苦笑いを浮かべると、机に向かう。
一輪挿しは、俺が持ってきた時と同じ場所に、同じように置かれていた。
ただ…活けられた花が、くたりと項垂れていて…
「こりゃ無いな」
思わず笑ってしまう。
花びらが散ってないだけで、どう見ても『枯れてる』だろ。
一輪挿しの水を替え、持ってきた花と入れ替える。
うん、この方がよっぽどいい。
先程と同じように、ディオの机に一輪挿しを置く。
すると、この部屋での情事が頭の中で思い出されて…慌てて頭を振って追いやった。
忘れろ、忘れるんだ!
一つ息をつくと、急いでディオの部屋を出た。
