アイツまで徒歩5分
第4章 雉も鳴かねば射たれまい!
「ったく―――〜〜〜バカバカしい!!俺も帰る!」
モヤモヤイライラが混ざりあった複雑な心境を…久しぶりに味わった気がする…
「お、陣ヶ岡?今日は、帰るのかい?」
声をかけられ、眉間にシワを寄せたまま振り向く!!
「陣ヶ岡…シワ…深くなるぞ?
そうだ!今日、飲みに行かないか?」
俺は、振り向きシワを綾瀬チーフに指摘される…
「シワ――――…ぁ…
いいですね!飲みたい気分でしたよ!!お供します」
俺は、じゃぁ準備するからと、言って退社準備をする綾瀬さんをオフィスの出口で待った……
最知が合コンに行って楽しんでるかと思うと!腹が立つやら!心配やらで…飲まないとやってられない!!
「チーフ!!まだですか?」
「そう、急かすなよ…」
おっとり気味の綾瀬チーフが長い髪を束ねて笑う…
チーフまで上り詰めた人間だから…手腕は確かなのだが…
長髪に女顔、基本スーツは上着は着ない…
ネクタイがなければ女性がパンツスーツを着ているみたいだ…
「お待たせ!!行こうか?」
「相変わらず遅いっすね!
今日は、チーフの奢りでいいんですよね?
ゴチになります!!」
「たっく…陣ヶ岡に払わせた事ないだろ?」