アイツまで徒歩5分
第10章 素直になるのが一番難しい
「――――――お〜い…ボクちゃん!?」
「あっ!ハイ?はい?」
俺は、“ボクちゃん”と呼ばれ慌てて返事をする…
「だ〜から…何で、中森が最知を“ボクちゃん”呼ばわりしてんだよ!」
俺は、今!中森さんと打ち合わせだった事を思い出す!!
「こら、最知!ボーッとすんな」
「あっ///はい!すみません」
俺は、慌てて意識を仕事に集中させる!
「最知!今は、仕事に集中しろ…でないと――――…週末出掛けられないぞ?」
「///あっ!う゛」
陣ヶ岡さんは、シレっと…二人で出かける感じを中森さんに見せつける――――…
「ははぁ〜ん…最近、俺と遊んでくれないのは…
ボクちゃんが相手してるから?
和磨ったら…やっぱりね…」
中森さんは、舐める様に俺を見ると…
「和磨〜、あのローション…プレゼントしようか?」
ローション…?
あ、あの試供品のローション?!
「バーカ、いらね〜よ!!
つ〜か、俺達はまだ、そんな関係じゃね〜んだよ!
それに…あの媚薬入りローション…大変だったんだからな!
中森…お前なには、後で地味〜なお仕置きするから、覚悟しておけよ!!」