
二人で過ごした日々
第7章 中1~二人の決まり~
中1の時はクラス違ったけど毎日のように一緒に登下校してたよね。
みんなから
「付き合ってるの?」
とか聞かれるのが嬉しかった。
でも
「付き合ってないよ」
って答えるのが辛かった。
答えるたびに私は彼女じゃないんだよなって自覚して。
優人が
「違うよ」
って答えてるのを聞くのも辛かった。
最初はお互い部活も入ってなかったから一緒に登下校できてたんだけど、優人がバスケ部に入っちゃったからなかなか一緒にいれなくなったんだよね。
だから私も部活入ろっかなっておもって吹奏楽部に入った。
元々楽器とか好きだし、なんか新しいこと始めたかったからちょうどよかった。
朝練もあるから優人と一緒に行けるし、終わるのも同じぐらいだから一緒に帰れるかなって思ったし。
優人に
「私も吹奏楽部に入ったんだ!朝練もあるから一緒に登下校できるよ!」
っていったら、
「まじで!?やばっ、嬉しっ!」
ってすっごい笑顔で言うんだもんドキってしちゃった。
何回目だろうね、優人にドキドキしたの。
それからお互い部活も忙しくなったけど、登下校は必ず一緒にしたんだ。
朝は優人が迎えに来てくれて、帰りは先に終わったほうがまだの方の部活に顔をだす。
いつの間にかこれが私達の決まりになってた。
