
二人で過ごした日々
第8章 中2~新学期~
1ー2の教室で2年のクラスが発表された。
私はまた2組だった。
優人は何組かなー、なんて思いながら廊下を移動してた。
そしたら優人が私を見つけて
「咲希!何組?俺2組!」
って言ってきた。
私はえっ?うそって思いながら
「私も2組!」
って返した。
そしたら
「まじで!?やったな!」
ってすごい嬉しそうに言うんだもん。
私勘違いしちゃうよ…。
なんて心の中で呟いた。
一緒に教室にいくと
「優人も2組?」
って喜ぶ子がたくさんいた。
やっぱりモテるんだなって改めて感じた。
私が呆然と立ちすくんでいると肩を叩かれて振り返ると一人の男の子が立ってた。
その人が
「もしかして咲希ちゃん?」
って聞いてきたから
「そうだよ!私のこと知ってるの?」
って聞くと
「うん。俺優人の友だちの春希。俺咲希ちゃんと話してみたかったんだよね!優人咲希ちゃんの話ばっかりするからさ笑」
って言うから、ちょっと照れてたら優人が
「咲希、春希と何話してんの?」
って言いながらこっちに歩いてきた。
私が答えようとすると春希くんが慌てて
「えっ、なんでもねぇよ!」
って答えた。
そして私に
「今の話内緒な!バレたら俺殺される。」
って耳打ちしてきたから私が
「わかった。」
って小声で答えるとどっかに行っちゃった。
優人が横に来て
「なに内緒話みたいなのしてんだよ。」
って不機嫌そうにぼそっと呟いた。
私が
「なんでもないよ!」
って答えると、
「俺には言えないの?」
って目をうるうるさせながら聞いてきた。
「うっ、そんな目ずるい!内緒なの!」
って答えるとシュンってして
「わかったよ…」って諦めてくれた。
ごめんね、でも、私に幸せをわけてくれた春希くんの頼みごとだから。
