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二人で過ごした日々

第3章 小学校~やっぱり君は私のヒーロー~

小学校~やっぱり君は私のヒーロー~

小学校は人数が少なくて1クラスしかなくて君とずっと一緒だったよね!

席が隣になった時はノートに変な絵書き合ったり、授業中なのに話してて怒られたり。

私が忘れ物して焦ってたら「どうした?」ってきいてくれた。

私が「コンパス忘れちゃった…。」って言うと「俺2つあるから貸すよ」って貸してくれたんだよね。

でも、1つしか持ってきてなかったみたいで、ないのバレて先生に怒られてた。

でも、私はあの時なんで怒られてたのかわかんなくて休み時間に「さっきなんで怒られてたの?」ってきいたら君じゃなくて君の友達が「こいつコンパス忘れてたんだよ」って私が焦って「えっ!?」って君を見ると君は口元に人差し指を当ててシーって。

その時は何も言えなかったけど。 

帰り道に「なんでコンパス2つ持ってるなんて嘘ついたの?」ってきいたら「だってお前怒られるの嫌いだろ?」って。

ポカーンってなっちゃった。

「えっ、でも、優人も怒られんの嫌でしょ?」って言ったら「お前みたいにビビりじゃねーから大丈夫だ!」って白い歯を見せながらニカって。

そして「それにお前怒られてんの見たくねぇーし」って、夕日のせいかほんのり顔が赤くなってるような気がした。

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