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Brilliant Brand blood

第1章 不運なりし侵入者〜満月に照らされたピアノ

端から見ればなんてことのないインテリア。
哀愁さえ漂わせるその空間。

彼らには、確信が断言に変わった光景に、判るほどの笑みを浮かべる。

侵入者A「ようやく、見つけた。やはりここであってたな」
B「さぁ、ターゲット確定。殺るぞ」

一斉に武器を構える。

グランドピアノには、崩れ落ちた屋根部分から満月の光が照らされて、異様な光景があった。
しかし、見えぬ者には見えぬ。


彼らはメガネのガラス越しに見えるのだ。


グランドピアノを覆う蜘蛛の巣を模したロープ並の太さのナニカ。
色はやはり白。
一見すると、グランドピアノを運ぶ為の準備では、と思わせるほどに椅子、4つの足も覆っている。

しかし異様な光景はロープなどでない。
ロープの下にあるモノだった。

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