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カクテルパーティー

第5章 言葉はもつれ始めて

立花さんはいつも通りだった

もっとすっきりとした表情


変に気にしてるほうのがおかしいのだろうか?
ならいつも通りに声を

「…お疲れ
アイスあるけど食べる?」



「アイス?
患者さんからもらったの?」


「なんか知らないけど橘くんが買ってきてくれた」


「ふうーん?
ありがとう
あとで食べるよ
少しこのあたりがピリピリするー」

立花さんは手鏡を見ながら頬に触れている


この空気は…


普通だ
良かった



そこに出水先生が診察室から出てきた


「橘君
ちょっと」


表情が険しいな

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