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カクテルパーティー

第5章 言葉はもつれ始めて

…クン


…クン




「橘クン!」



立花さんは目の前に座っていて、僕が目線を落としていたテーブルの隅辺りを返事しなさいと言いたそうに手を伸ばしてコツコツとノックしていた

それに気づくと今度は周囲のガヤガヤした音や声が耳になだれ込んできた



「どうしたの?」


「あ、いや
少し…考え事」


「水族館まで来て考えることなんて何があるの?」


「その…
メガロドンはどれだけ大きかっただろう?とか」


「なにそれ?
橘クン、今日はなんだかずっと落ち着かない様子だよね
日を改めたほうが良かったかな?」


「ごめん、大丈夫だから」


「はぁ〜
なーにが大丈夫なんだか?
昨日の宴会でなにかあったの?」


「いや、普通に楽しかったよ」


「そーお?」

立花さんは怪訝そうな顔をしていた

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