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カクテルパーティー

第5章 言葉はもつれ始めて

うちで中堅の福島先生が一人立ち上がって話し始めた


「えー
まだ来てない方も何名かいますが、時間になりましたので始めたいと思います」



「なかなか豪華なお食事が期待できそうだね」

「橘くんはご飯、いつもどうしてんの?」

「昼は売店のお弁当だよね」



「…僭越ではありますが、このような場を設けさせていただきました」



「だいたいは外食か、スーパーとかコンビニで弁当買って食べてますね」

「えー!
もったいないよ、それ」



「カンパーイ!!」



「はいカンパイ」

「はいカンパイ」

「ご飯ぐらいは焚きなよ」

「うん、そのほうが絶対お得」

「私の使ってた炊飯器あげよっか?
古いけどまだ使えるよ」

「どうやって持ってくんの?クルマ持ってないでしょ?」

「電車?電車?アハハ」

「アハ、炊飯器持って?」

「それって何者になっちゃうのかしら?」

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