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ピュア恋

第3章 思いがけない過去

「昔…。俊哉に俺の大切な奴を奪われたんだ。

笹本奈美(ササモトナミ)。

俺の初恋相手……。

奈美はモテてたんだ。
可愛くて、性格も良くて…。運動神経だけは鈍かったかな…?

そんな、奈美だけど…。俺と付き合う事にしたんだ。
なぜ、俺を選んだかはいまだに謎だけどね…。

…………。俊哉、恋愛とか軽そうに見えるだろ?
本当にそのとうりで、当時俺は俊哉に目をつけられてたみたいだ…。

ある日…奈美と一緒に帰っていた途中……

『笹本さん。好きです。』

そう、俊哉が告白してきたんだ。

顔はかなり真面目に。

そうして、キスをしたんだ。
俺の目の前で…。
でも、それは俊哉からキスをしたんではなく奈美からしたらしい…。

それを機に二人は付き合うことになったんだ…。

奈美は俺の事なんかもう眼中に入ってなかったんだ…

けど、後からわかったんだ。俊哉が奈美に告白したのは、×ゲーム告白だったらしい…。
それに、×告をする前からもう彼女がいたらしい。奈美じゃない別の女の子……。
それを聞いた俺は俊哉に駆け付けたんだ。
なんで、そんなくだらないことをしたんだって。
そしたらあいつは…

『俺は単なる告白をしただけだ。
騙されるほうがわるい。』

って言いやがったんだ。

俊哉…。あいつさえ俺の目の前に出てこなかったら
俺と奈美は平和だったんだ……。」



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