
for you
第1章 The shout love
姉ちゃんは中学最後の夏、花火大会に翔ちゃんを誘った。
花「和也、変なとこない?」
姉ちゃんが鏡の前でくるくる回る。
和「まぁ、馬子にも衣装だね」
花「何よそれ〜」
むぎゅーっと頬をつねられる。
和「いってっ!痛いよ!……頑張れよ」
俺は思いっきりつねられた頬をなでながら、これっぽっちも思ってないことを言った。
花「おう!行ってきます!!」
家の外では、高そうな濃紺の浴衣に身を包んだ翔ちゃんが立っていた。
お待たせー、なんて言いながら、翔ちゃんに姉ちゃんは駆け寄る。
悔しいけど、2人はとてもお似合いだ。
俺なんかが入り込む隙間もない。

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