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ずっと隣で笑っていて

第11章 第十一話

智は寝るとき 必ず おれの耳たぶを触る
気持ちいいらしい

最初はくすぐったくていらんなかった

今はもう馴れたもんだ

指を加えて耳たぶを触る姿が可愛くてしかたない

まだまだ甘えたい年頃だろうに

変に大人びてるとこがある


でも五才だ

母親が恋しいはずだ

智は一切口にしない

淋しいって言わないんだ

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