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ずっと隣で笑っていて

第15章 第十五話

和と潤と雅紀は飾り付けを作るのに部屋に籠ってる


俺は翔ちゃんに渡す絵を描いてる


手袋はもう買った


でも手作りの物を渡したかったんだ


面と向かって〈ありがとう〉なんか 恥ずかしくて言えないもんなー


何か飲みたくてリビングを覗いた


翔ちゃんが一人でソファーに座ってる


その背中が寂しそうで 泣いてるみたいで


声を掛ければいいのに それが俺にはできなかった


ごめんね 翔ちゃん…

もうちょっとで終わるからね

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