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ずっと隣で笑っていて

第23章 第二十三話

翔ちゃんが帰ってきても大丈夫なように

おれはここにいるよ ってわかるように

がむしゃらに働いて地元じゃ知らない人はいないくらいに

会社を大きくした


結婚もせず


必死に働いた


昼間は働き 夜は駅のホームに立つ

それが俺の全てだった

人気のないホームで口ずさむ




シャボン玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
壊れて消えた

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