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ずっと隣で笑っていて

第24章 第二十四話

「お墓?」


「あそこだや」


指差す方に目を向けると場違いな公衆電話があった


古ぼけて使われてないのがよくわかる


話を切ってばあちゃんを送った


仕事しなきゃ…


今日は一人暮らしの高齢者の家庭訪問だ

順調に進みもう少しで終わる…


その時


地の底から響くような地鳴り


そして…


経験したことのない激しい揺れ


瓦が降ってくる
アスファルトが割れる
電柱がなぎ倒される

立っていることもできない


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