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昔と今は。

第1章 プロローグ



少女は言いました。



「わたくし、日光には当たれませんから。」



少年は首を傾げ、どういうことか、と問いました。



すると、儚く、こう答えたのです。





「吸血鬼……って、知ってます?」



それを聞いて、悟ったのか、少年は逃げ出しました。



少女は満足そうに微笑みます。



これからの姿を少年に見せたくなかったから。




そして、鳩時計が12時を伝えます。

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