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Face or Body

第13章 3年後…オヤジの場合

私は
服役中のマサルが
社会復帰したら即
抹殺を考えている。

しかし、その前にすべきこと
それは…
マサルに合成麻薬マッハを密売し
薬物に溺れさせたきっかけを作った奴を
抹殺すること。

清濁あわせ持った私なりの正義があるが
薬物だけは
絶対悪だという
私の信念は曲げない。
それは父から学んだ
数少ない教えであった。

配下のものの内偵では
マッハの胴元は
やはり港竜会。
その本部のマサという若頭が
諸悪の根元だった。

もしも
マサルがマッハに溺れなければ…
私は
表社会から闇社内へ落ちてきた
マサルという男に
居場所をつくってあげ続けたろうに…

それを阻止した
マッハという薬物とさらに密造拳銃…。
私は
ヒットマンに
港竜会マサの抹殺を指示して
成功した。

ところが
マサはその抹殺予定の日
ある男に詰め寄られていた
そして
その男の復讐の対象者として
追われるはめになっていたのだ。

人知れず
マサを抹殺し
人知れず遺体を遺棄する予定だった
私の計画に
邪魔立てをした男が
美咲の夫であるヒロキであることを
知ったときには
驚いたが…。

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