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Face or Body

第20章 旅立ちの日

ヒカルとアキラの結婚式は

山口から出てきた
ヒカルの母
青山美里【アオヤマ ミサト】

アキラの両親
巻町崇【マキマチ タカシ】
巻町春美【マキマチ ハルミ】
アキラの妹
巻町沙智【マキマチ サチ】

そして
川島交番の後輩
畠山護【ハタケヤマ マモル】

海浜署
課長の久保寺に
広末桜子【サクラコ】と
サクラコに遺影を抱えられた
デーブとユウキが
参列してくれた。

主賓には
警察学校時代のヒカルの恩師であり
現在は県警本部
組織暴力対策室長の
村山一平が招かれ挨拶をしてくれた。

ささやかながら
そのあとの宴席では
幸せが一杯の時間が流れ…


『ねえ… 新婚旅行はどうするの?』

『明日から3日間で、東北の方へ… 行き先を急遽変更したんだよね…』

サクラコからの問いかけに
ヒカルは照れくさそうに答えた。

『あっ!!……まさか…?』

『そう。そのまさかなんだけど… 
変かな? やっぱり変?』

『……ハァ~。 おい!!新郎!!それでいいのかお前…。』

『……………もちろん。』

サクラコとヒカルの会話から
サクラコの矛先が
アキラに向かう。

『ヒカルに刑事としての色んなことを教えてくれて、俺にも兄貴にみたいに接してくれた恩人ですからね…』
暖かい眼差しで
アキラはサクラコに答えた。

『ク―――――――――っ!! 惚れちゃいそう♪ あんたは器でかいわ!! ヒカルがいなかったら、私が惚れちゃって唾つけてたぞ!!』
続けて
『アキさん、この暴走正義娘を大事にしてあげて!』
とサクラコは
アキラの手を握りしめて訴えた。

『こら!!広末!!酔っぱらって新郎を困らせるな。』
と久保寺がサクラコを席に連れ戻した。


『アキラ…ありがとう。』とヒカル

『なくなる直前まで、ヒカルのこと心配してたからねデーブさん…。』

『でも、このウエディングドレスで、墓参りに来るなんて、絶対にデーブさんビビるよね!!』
とアキラ

『うん… 普段あれだけセクハラ発言してても、憎めない人だったもん。アハハ…』
とヒカル

二人はテーブルの舌で
手をギュッと握った。


翌日…
名残雪が舞う
東北の山あいの村では
都会からきた
ウエディングドレスを着た花嫁が
お寺にある東三条家の墓前で
旦那さんと熱いキスを交わしていたと
話題になった…。

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