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柚が丘の洋館へは
海浜の市街地を横切り
小高い丘陵に続く細道を通過する。

その途中
海浜の市街地の
国道に面した交差点の近くに
ヒカルとアキラの新居がある…

洋館へ向かう
ヒカルたちのクルマから
その新居が見えた。

思わずヒカルは
8日ぶりの新居の窓を車窓から眺める…
まだ
夜明け前の午前5時。
今日は早朝からの勤務なのか
アキラが灯したであろう
部屋の明かりが見えた…。

――……アキラ、ごめんなさい。私…この8日間で、潜入捜査で何十人のアキラ以外の男と肉体関係になりました…。許してください…。

ヒカルの胸が
チクチクと痛んだ…


海浜の市街地をぬけると
丘陵地にはいり道幅が狭くなる…

たまに市街地に向かうクルマと
すれ違うときは
ギリギリの車幅になる…

むこうから白いバンが
ヒカルたちのクルマと
ギリギリの幅で交差した。

――――…………!!
ヒカルは対向車に
男女2人が乗っていることに気づく…。
直感だったがヒカルは

『サトピ!!とめて!!クルマ停めて!!』
と叫んだ。