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Face or Body

第25章 展開

カオルのバイク運転の技術は
ヒカルの想像を遥かに上回った。

『ヒカルちゃん!!あのワゴンだよね!!』
カオルは
早々とワゴンに追い付くと
スピードを緩めて
等距離を保ちながら
巧みにワゴンを追尾し始める…

『カオルさん!!すごいテクですね!!さすが高速機動隊出身!!』
ヒカルはカオルに
後部から語りかける

運転しながら
カオルはヒカルに
『ほら私… サカヤさんとかヒカルちゃんに比べたらブスでしょ? …私にできることは運転技術と機動術だけだもん。 うちの係のサヤカさんやヒカルちゃんや今までいた女性みたいに、身体を武器にする捜査できないぶん、今みたいな犯人追尾しか貢献できないからね…。この追尾任務だけは誰にも負けないよ!! あ…ブス専の犯人なら身体使えるチャンスもあるけどね…』
とカオルは
自らのコンプレックスを
笑いながら喋った。

追尾するワゴンは
海浜港に程近い漁港へと走っていく。

『おそらくは、漁船による密航?どこかの離島にしばらくは2人で潜伏するつもりかな…?』

カオルはヒカルに
話しかける…

そのとき
前方のワゴンが漁港の駐車スペースに
緩やかに停車した。

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