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Face or Body

第37章 消え去る女たち…

年間に
社会から消息をプッツリと断つ
そんな女性は
何人いるのだろうか?

海浜署
生活安全課の
広末桜子は
この数ヶ月間で急増する
川崎~横浜~海浜のベイエリアでの
女性失踪事件に
頭を抱えていた。

『ヒカルがいたら、あのこはどんな捜査をして、この現状を打開するのかな…』
そんなことを
考えていた。

その時…

『サクラコさん?何かお悩みですか?』
そう
最近赴任したばかりの
村山一平が声をかけてきた。

サクラコは
直立不動に起立をして
『いえ!!あの… …最近…』
と答えようとしたが
『最近のベイエリア女性失踪事件を考えてたんですね?』
と村山に先に答えを言われてしまった。

『あの… 私のことフツーに【ムラさん】って読んでくださいね…。』
と村山は温厚な笑顔で
サクラコに囁いた。

村山が海浜署に
一刑事として赴任してきて
約1週間…
課長の久保寺をはじめ
五代新太郎、名瀬保…
みなまだ
村山一平というビッグネームの老刑事に対し
緊張感一杯で
接していたのだ…。

『あの…』
村山はサクラコに
『私が以前いた組織暴力対策室では、このベイエリアにオヤジという、奴隷を売買する闇の存在がいると噂がありましたが… …ご存じですか?』
と尋ねた。

その話に
久保寺をはじめ
生活安全課メンバーも関心を持ち
集まってきた。

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