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山縣は
柳大作が
奴隷輸出に着手したとき
すでに
港竜会のベイエリア支配を
支えていた上海マフィアを
手の内に組み込んでいたのだった…。

柳の奴隷育成のすべての
ノウハウを駆使した
彼の最高傑作の奴隷たちは
上海マフィアのボス
楊信宏【ヤン　シンホン】の
歪んだ濃厚な性癖をすべて
拒むことなく受け止めていた。

ヤンの性癖は
初対面の女性を目隠しし
いっさい言葉を発せずに
危険日に犯すことだった…。
誰の子供かわからないままに
妊娠させられる恐怖と絶望に包まれる
その刹那の女のリアクションが
ヤンを魅了するのだ…。

山縣は
事前に調教した奴隷たちに
ヤンの子供を妊娠することを
使命として与えて
ヤンに提供していた。

ヤンにより妊娠させられた奴隷は
ヤンのもうひとつの性癖である
妊婦へのSM調教の格好の玩具となる…。

多くの妊婦奴隷は
激しい責めに耐えられず流産してしまうが
腹ボテ状態になるまで
流産せずにいた奴隷たちは
ヤンの側室的立場になれ
上海マフィアの愛娼として
再び表世界に戻れるのだ…。

残念ながら流産した奴隷は
ヤンの配下の者たちに払い下げられて
廃人になるまで
性欲の捌け口に使用されたあと
中東へと輸出され
内線状態の最前線でオモチャにされたのち
戦場に放置されて
戦地の花として散るのだった…。

ヤンは奴隷を半永久的に
山縣から供給してもらうことを条件に
あの日
こう電話で柳大作に伝えた…

『大作…。あなたには父の代から上海マフィアとの熱い絆があった。感謝している…。しかし絆もカタチあるものだ。50年を越える時間のなかで、もうボロボロに劣化してるよ…。私は山縣との絆を選択した。今まではありがとう。この電話を切った直後からは、大作の港竜会は、私と山縣との共通の敵になる…。』