Face or Body
第61章 カケルの呟き
念願のアキラとの
ひとつ屋根のしたの暮らし
それが始まりすでに半年が経った。
望みどおり
俺はアキラと夫婦関係になった。
アキラの厚い胸板を感じながら
熱い飛沫を身体のなかに
注がれるとき…
俺は濡れ衣を着せられた
屈辱の3年間や
性転換と全身整形の手術の痛みに
耐えたことが
一気に報われた気がした。
―――しかし
最近………
妙な感覚に襲われる…。
アキラが俺を
求めてこなくなっている…。
なぜだ?
俺は完璧にアキラに成り済ましている
俺の存在を本能的に察知して
疑いの視線を持ちつつあった
ヒカルの母ミサトを
交通事故に見せかけて
完璧に処分した…。
なのに
アキラの心に少しずつ
距離を感じてしまってるのはなぜだ?
―――うっ!
頭がいたい…
ヒカルになりきるための
過度な全身整形のマイナスの遺産か…
カケルは
痛み止の錠剤を口にした…。
ひとつ屋根のしたの暮らし
それが始まりすでに半年が経った。
望みどおり
俺はアキラと夫婦関係になった。
アキラの厚い胸板を感じながら
熱い飛沫を身体のなかに
注がれるとき…
俺は濡れ衣を着せられた
屈辱の3年間や
性転換と全身整形の手術の痛みに
耐えたことが
一気に報われた気がした。
―――しかし
最近………
妙な感覚に襲われる…。
アキラが俺を
求めてこなくなっている…。
なぜだ?
俺は完璧にアキラに成り済ましている
俺の存在を本能的に察知して
疑いの視線を持ちつつあった
ヒカルの母ミサトを
交通事故に見せかけて
完璧に処分した…。
なのに
アキラの心に少しずつ
距離を感じてしまってるのはなぜだ?
―――うっ!
頭がいたい…
ヒカルになりきるための
過度な全身整形のマイナスの遺産か…
カケルは
痛み止の錠剤を口にした…。