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・横尾side

それから―



横「横尾渉です」

五「五関晃一、郁人を助けてくれたんだって有り難う」

戸「俺は当たり前のことをしただけだよ ﾆｺｯ」

横「天使が悪魔を？前代未聞だ」

戸「そう？ｸｽｯ」



確かに郁人が言う通りトッツーは特別な天使のようだな。



戸「あそこで、痴話喧嘩をしているのが玉森裕太それと宮田俊哉」

塚「僕、塚ちゃんです」

河「塚ちゃん！」

塚「トッツーはまだ独身？ねぇどんな人が好み」

戸「えっ？あ、え…っと」

河「だからダメだって言ったじゃんよ」

横「やれやれ、ﾌｯ」



他にも、もう１人 千賀健永という天使がいるらしい。



河「あいつも捜しに行ったんだ」

戸「うん、フッカもね」



そっか、皆で太輔や俺達を捜してくれてたんだな。

それを知り、ほっこりした気分になる。

と、そのとき。



深澤「見つけた、見つけたよー」



慌ただしく入ってきたこいつは？



塚「ネコ!?」

河「妖魔だってさ」

五「へぇー」



重ね重ねおかしな村だ、がそこへ。



千「トッツー」

戸「千賀」



太輔！



藤「わただ、本当にわたがいた！」

横「太輔、ﾌｯ」

河「マジで見つけて来やがった!?」

二「えっ？ガヤが、捜していた長だったのか」

橋「そうだよ」

深澤「河合くーん、ご褒美ちょうだい御褒美」

河「分かったってば、ﾌｯ」

深澤「んふふっ」



随分と懐かれているんだな



戸「玉森！」



そして呼ばれて、すっ飛んで来たその天使は。



戸「俺のこと覚えてる？」

藤「あぁ、あのとき北山と一緒にいた」

戸「ミツを助けてお願い」



凄い食らいつきようで全身をわなわなと震わせ。



藤「ミツ？」

二「俺の兄貴、天使族の長」

藤「なっ!?あいつにいったい何があったんだ？」

二「ミツが、どうしたっていうんだよ」



その口から全てが明らかとなる。

それは俺自身の辛い過去をも呼び起こし―





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