
泣かぬ鼠が身を焦がす
第29章 黒白を
「風呂入ろう。動けるか?」
あ、なるほどね
お風呂ね
けど、2回も濃厚にイかされた俺の腰はもうガックガクで俺は黙って首を横に振った
すると
「なら、じっとしてろ」
と言われて
「うわ!?」
ひょい、と部屋に入ってきた時と同じように担がれた
「暴れるな」
「え、ぁ……はい」
ちょっとした恐怖心からバタバタ動かしていた手足を拓真さんに叱られてやめる
大人しくしていると、すぐにバスルームについた
扉を器用に拓真さんが開けて、浴室にあった椅子に座らされる
すると
「お湯かけるぞ」
と言われ、すぐにシャワーを当てられた
「え、あ……わぁぁ……っ、急に……!」
「先に言っただろ」
「言ってからお湯かけるまでの時間1秒もなかったけ、ど……わぁあ」
突然お湯をかけることへの文句を言ってるうちに拓真さんはシャンプーを手に取ってあわ立てていて、髪の毛をガシガシ洗われた
人の話聞けよ!!!
ってまた文句を言おうと思ったけど、人に頭洗われるのってきもちよくてすぐどうでもよくなる
「まっすぐ座ってろ。揺れると洗いにくい」
「んー……」
眠いし、仕方ないじゃん
